『傾聴力』がもたらすメリットは(部下についてより多くの情報を入手できる)、(部下との信頼関係が形成され、仕事が進めやすくなる)、(部下が自分で考え行動できるようになり、チーム力が増す)、(仕事の効率がアップし、時間短縮が図れる)、(上司の仕事に集中できる)とありました。人の話を聴くのは簡単なようでとても難しいものです。自分と全く違う考え方であったり、その考え方が一生変わることがないこともあり得ます。そのことを引き受ける器量がないと相手の本当に言いたいことにたどり着くこともできません。
本にも(部下から話を聞く目的は、問題解決ではなく、信頼関係を築き、部下が自分で考えられるようになること)とありました。すべてのベースは信頼関係の形成にあるのでしょう。全く違う人間同士が同じ方向へ進むには相手を少しでも理解しようとする思いが必要なのでしょう。
聞くときは(事実情報とそれ以外『感情、思考、推測』を混同せずに、しっかりと分けて聞く)、(時制『過去、現在、未来』を分類する)とありました。人の話を聞く際に気を付けなければいけいないのは、いかにも事実であるかのように言う方が多くいるということでしょう。仕事では多くの方が一つの事象に複雑にかかわっているので、それぞれの事実とそれ以外のことをしっかり把握することが前に進む大切な第一歩なのでしょう。